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突風被害評価研究会

【主査】 丸山敬(京都大学 防災研究所 教授)

【期間】 平成25年7月~平成28年3月

【委員】

野田 稔 (徳島大学 大学院ソシオテクノサイエンス研究部)[幹事]

奥田 泰雄 (国土交通省 国土技術政策総合研究所)

喜々津 仁密 (建築研究所 構造研究グループ)

小林 文明 (防衛大学校 地球海洋学科)

佐々 浩司 (高知大学 教育研究部自然科学系理学部)

竹内 崇 (神戸大学 工学部建築学科)

友清 衣利子 (九州大学 人間環境学研究院)

服部 康男 (電力中央研究所)

林 泰一 (京都大学 防災研究所)

ファム バン フック (清水建設 技術研究所)

前田 潤滋 (九州大学 人間環境学研究院)

松井 正宏 (東京工芸大学 工学部)

丸山 敬 (京都大学 防災研究所)

 

【背景】 2012年5月6日に北関東地方一帯でほぼ同時に発生した3つの竜巻は,最長36kmにも及ぶ被災範囲とF3スケールの中でも上位の強さもつ,これまで日本で記録された竜巻と比べても最大級の竜巻であり,死者1名を含む55名の人的被害と全半壊671棟を含む2,427棟の建物や農作物に多大な被害などをもたらした.この竜巻の被害実態については本研究会の構成メンバーが参加して調査を行い,詳細な報告書を作成した.その結果を見ると,竜巻の発生機構から,被害をもたらした風の性状,被害の様相や被害発生のメカニズム,さらには,被害発生時およびその後の人々の行動や対応に至るまで,詳しい情報が最新の知識と見地でまとめられている.これらの成果は,日本風工学会において平成19年度から平成22年度まで活動してきた竜巻等突風研究会等における,竜巻による突風や,建物周りの非定常流れ場,飛散物の挙動などについての研究成果の賜物であるといえる.

上記の成果を踏まえこれからの課題を考えると,突風被害の防止・低減のためには,突風の生成・発達,被害発生に至る一連のプロセスの情報収集と予測,さらには,リスク評価に至る総合的な知識の統合を図る必要がある.そのためには,非定常な突風による風圧力特性の解明や飛散物の挙動の解明だけでなく,突風の強さや規模を評価する指標の整備,突風の強さと被害の程度を詳細に対応付ける指標の作成が不可欠と考える.

日本における突風の強さと被害の程度を対応付ける指標としては,例えば,竜巻についてはFスケールが挙げられる.しかし,Fスケールでは建造物の耐風性能の違いが考慮されていないなど,判定基準に直接かかわる部分であいまいな点が多く,被害程度の標準化,定量化に対する指標として用いるのは難しいのが現状である.一方,Fスケールにおけるあいまいさを改良し,突風の強さと被害の程度を詳細に対応付けたEFスケールの運用が米国では開始されており,その運用状況の把握は日本における突風の強さと被害の程度の標準的な指標の作成におおいに参考になると考えられる.

【研究会の目標】 建物等の突風被害の防止・低減のためには,被害の定量的な評価指標が不可欠である.本研究会では,突風を特徴づける強さや規模を被害の程度と対応付けた評価指標の作成を目指し,それらに資する学術的見地と情報の整備を進めることを目標とする.

【研究会の実施内容】 本研究会では,下記の課題について参画者が蓄積した研究成果を統合し,被害の定量的な評価指標の作成に向けた学術的見地と情報の整備に取り組む.

・現行Fスケールの問題と米国EFスケールの運用状況の調査

・突風により建物に作用する非定常風圧力の特性の解明

・突風中の飛散物の挙動の解明

・突風の強さ,規模の評価指標の検討

・突風の強さと被害の程度を対応付ける指標の検討

・リスク評価に向けた被害程度の標準化,定量化に対する検討

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賛助会員

風工学用語データベース

1989年の風工学会誌第40号に掲載された風用語集が作成されてから20年以上が経過しており,その間に新たな解析手法, 計測手法などが用いられるようになっている。

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