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構造物の耐風設計用設計風速研究会

 

【委員長】 松井正宏 (東京工芸大学)

【期間】 平成26年4月~平成28年3月

【委員】

松井正宏(東京工芸大学)

石原 孟 (東京大学大学院工学研究科)

勝地 弘 (横浜国立大学大学院)

石川 智巳 (電力中央研究所)

西嶋 一欽 (京都大学防災研究所)[幹事]

中村 修 (風工学研究所)

【背景】

耐風設計で想定する風速(設計風速)は,建設地点で想定される再現期間100年~500年の風であるが,台風や季節風など様々な気象要因に基づく自然現象であり,不確定性も大きい。
本研究では,耐風設計に際して用いられる風に関する様々な問題点を洗い出し,今後の耐風設計に用いられる設計風速設定手法に寄与することを目的としている。

【研究会の目標】
現在の設計風速の設定方法は,過去の気象官署の記録を極値分布に当てはめて,基準とされる再現期間の風速値を求め,マップ化するという手法で,これに加えて台風のモンテカルロシミュレーションなどが使用されることもある。耐風設計で必要な設計風速は,建築物,土木構造物,電力施設,損害保険等,多くの分野で必要とされるが,統一されたものにはなっていない。また,それぞれの分野の構造物には,耐風設計上の特徴が異なる背景があり,どのような風速の情報が重要であるかは,荷重評価を行う状況毎に異なる。しかしながら,気象記録の均質化の方法や,台風モンテカルロシミュレーションの適用,その他の問題点は多くが共通であることが大きく,分野の垣根を越えた議論が有効であると考えられる。以上の問題点に鑑み,設計風速を設定し,標準的なマップを作成する観点から,台風シミュレーションの適用などを中心的な課題として,さらに周辺分野の関連問題も視野に入れながら,広く設計風速を議論する機会を設けることを本共同研究の目的とする。

【学術的な特色,独創的な点】
設計風速を規定するには,気象学的な考察から,確率論的な考察まで幅広い知見が要求され,本研究では,広い分野からの参画を得ることで,包括的な話題を扱う。特に,台風モデルなどは,複数の機関によるモデルが提案されているので,それらを比較し,モデルの特徴などを検討することは,今後,台風モデルを実務的にも使用することを視野に入れた,重要な検討項目である。

【関連する文献など】
1) 石原孟,山口敦:モンテカルロシミュレーションとMCP法を用いた混合気候における極値風速の予測, 日本風工学会論文集, Vol.37, No.3, pp.105-116, 2012.
2) 種本純, 石原孟: 熱帯低気圧に伴う風速場の予測手法に関する研究, 風力エネルギー学会論文集、No.107, pp.47-54, 2013.
3) 勝地弘・山田均・宮田利雄・斎藤智久( 2004)海面水温の影響を導入した台風シミュレーション,「日本風工学会論文集」,29(3),1-17.
4) 石川智巳・増川一幸・和泉貴史・朱牟田善治・杉本聡一郎・服部康男:「配電設備の台風被害予測システムの開発(その2)―台風被害予測手法の詳細―」平成21年度電気学会 電子・情報・システム部門大会
5) Nishijima, K., Maruyama T., Graf, M. (2011) A preliminary impact assessment of typhoon wind risk of residential buildings in Japan under future climate change, Hydrological Research Letters 6, 23–28 (2012)

【研究会の開催】
・活動期間:平成26年7月~平成28年3月
・活動方法: 参画者が各種委員会で一堂に会する機会に併せ,研究会を開催する.例えば,風災害研究会,風工学会年次大会開催時など,年3~4回.通常時はML等で対応.
・開催場所: 参画者が参集容易な東京とする( 東京工芸大学中野キャンパス,東京大学本郷キャンパス等で開催予定).

 

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賛助会員

風工学用語データベース

1989年の風工学会誌第40号に掲載された風用語集が作成されてから20年以上が経過しており,その間に新たな解析手法, 計測手法などが用いられるようになっている。

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